HAT神戸にある兵庫県立「人と防災未来センター」に行ってきました。
2月にもアイ・あいロビー主催による当施設への見学会が実施されて当会のメンバーも参加しましたが、
もう少しゆっくりと見学するために改めて当会主催の見学会を企画しました。
前日、西日本を横断した颱風10号の影響が多少残る中、当会のメンバーだけではなく、
他会の方も含めて大人12名・小学生1名の計13名の参加者が集まり、3台の車に分乗して和泉から神戸に向かいました。
少し風の強い日ではありましたが、他の地域からの団体さんも多く来館されていて、熱心に勉強されていました。
「防災館」では事前に団体での見学の申し込みをしておくと、最初に阪神・淡路大震災を直接経験された語り部(市民ボランティア)
の方から生のお話を伺うことができます。
あの日からもう10年近くの日々が過ぎましたが、映像や写真を眺めていると昨日のことのように痛みが生々しくよみがえってきます。
あのとき、とるものもとりあえず神戸に駆けつけた多くのボランティアたちの人間としての熱い思いを決して忘れてはならないと思います。
経験したことのない大きな災害を前に、振り返ると反省すべきことも多くあったように思います。
でもあの時の、人の痛みや悲しさを自分に引き寄せて考えることができる『共感の力』を信じたいと強く思います。
「防災館」は阪神大震災をテーマとしており、「未来館」は人と自然をテーマにしています。
悲惨な大災害の展示を巡ったあとに自然の豊かさを見ると、少し救われる気持ちになるという意見も会員の中にはありました。
ただ筆者の個人的な感想を言わせていただくと、「未来館」では『葉っぱのフレディ』で訴えているように、
もっともっと『ひとと人』との繋がりを前面に出した方が「防災館」とのテーマの連続性が強く出るのではと感じました。
みなさんも是非一度はこのセンターを訪ねていただき、語り部による震災体験に耳を傾けて、防災やボランティアについて、
ひとりひとりができることを考えていただければと思います。
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